青沼英語塾
英語ペースメーカー主義のすすめ質問コーナー合格者の声塾長講義録サンプル講師募集
(    )に適切な1語を入れよ。
We drove on to the hotel,
from (    ) balcony we could look down at the town.
( 同志社大 )
@ 文意は、「 私達は、そのホテルへ向けて車を走らせた、( そして、着いてみると ) そのホテルのバルコニーから、町を見おろすことができた 」 ということです。本文中の on は、この場合、「 副詞 」 の on であって、「 前置詞 」 ではないので注意して下さい。通常、ある 「 動作 」 が連続して続くことを意味します。
A 本題 」 も、( 例題 〔 25 〕 と同様 )(    )のすぐ後ろに 「 冠詞のない名詞( balcony ) 」 が続いていますので、(    )に入るのは、「 冠詞のかわりになれる関係詞 」 であり、したがって、「 所有格 / whose 」 であることがすぐわかります。
B ただ、本文は、文の構造が少しわかりにくいので、もとの2文に分解して、本文が出来上がるまでの 「 プロセス 」 を、確認してみましょう。
(a) We drove on to the hotel.
(b) We could look down at the town from its balcony.
1) 本文が出来上がる前の 「 もとの2文 」 は、上記 ( a ) ( b ) で、その 「 共通項 」 は、もちろん、「 ( a ) the hotel 」 「 ( b ) its 」 です。
2) サナギ ( its ) 」 を 「 チョウ( whose ) 」 に変えて、「 P = whose balcony 」 全体を、「 先行詞 / the hotel 」 の後ろまで移動すると、次の文型が出来上がります。
3) ただ、この ( S2 ) のままですと、「 前置詞 / from 」 と、( 本来、それと結び付いていた )「 its balcony whose balcony 」 が、離れすぎています。( 前に述べた通り )「 英語 」 は、 「 結論を先に言う言語 」 であり、そのため「 文の構造が、早くわかる文型 」 が、好まれますので、こういう場合は、「 前置詞 / from 」 を、whose balcony の前 ( 本来あるべき場所 ) に移動するべきです。
4) 本来は、この ( S3 ) の形で完成のはずですが、しかし、本文は、( S3 ) の 「 from whose balcony 」 の前にさらに 「 」 ( カンマ ) が付いて、「 非限定的用法 」 になっていることに注意して下さい。
5) この ( S3 ) と ( S4 ) の意味の違いは、本質的には、次の点です。
( S3 ) 〔 ホテルの 「 全体集合 」 の中から、「 whose 節 」 の内容が示すような ( 特定の ) 条件を持った、ホテルを1つ限定する 〕
( S4 ) 〔 「」 ( カンマ ) の左辺右辺が、全く別の文である 〕


従って、両者の具体的な ( 意味上の ) 違いは、次のようにまとめることができます。

( S3 ) = 〔 その地域に、ホテルの数が ( 例えば ) 20軒あって ( これが 「 全体集合 」! ) 、その中で、バルコニーから、ふもとの町を見おろすことのできるホテルは、たった1軒しかない ( hotelthe が付いている! )。私達は、あらかじめ 「 雑誌 」 等で、「 バルコニーから町が見おろせるホテル 」 を調べてあり、そのホテルに泊まることを決めたのも 「 バルコニーから町が見おろせる 」 からである。私達は、そのホテルへ向けて、車を走らせた 〕
( S4 ) = 〔私達は、今夜泊まる予定のホテルへ向けて、車を走らせた。そして、そのホテルに着いてみると、( 思いがけず ) バルコニーから、町を見おろすことができることがわかり、私達は、その景色のすばらしさに感激した 〕
6) ( S3 ) も、この場合、文意としては、一応成立するので、必ずしも 「 間違い 」 ではありませんが、( S4 ) の方が、より 「 自然 」 であることが 「 納得 」 できるでしょう。「 英語 」 は、「」 ( カンマ ) ひとつで、これだけの意味の違いが、必然的に発生することを、改めて確認して下さい。
C 最後に、「 実力のある生徒 」 ほど、次のように考える可能性がありますので、ひと言、注意しておきましょう。
本題の解答が whose でよいということは、納得できます。しかし、本文は、「 非限定的用法 」 で、かつ、(    )のすぐ後ろに冠詞のない名詞が来ているわけですから、「 関係形容詞 / which 」 でもいいのではないですか? 〕
大変「 いい質問 」 ですが、答えは 「 NO 」 です。「 なぜか 」 を、説明する前に、まず、「 関係形容詞 」 について、T関係詞30 ( 及び、それと対応する 「 授業用テキスト 」 ) を、今すぐ復習して下さい!そこに明記してある通り、「 関係形容詞 / which 」 には、次の2つの特色があります。
〔A〕
( a ) 必ず 「 非限定的用法 」 においてのみ用いられる。
   
( b ) which + 名詞 」 = 「 接続詞 + this ( / the ) + 名詞 」 に書き直せる。
( S5 ) He told me not to marry her, which advice I didn’t follow X.
= He told me not to marry her, but this advice I didn’t follow.
= He told me not to marry her, but I didn’t follow this advice.
= 「 彼は、彼女とは、結婚するなと私に言った、しかし、私は、
  このアドバイスに 従わなかった 」
( S6 ) He sang a beautiful song for me on our wedding night,
which song I remember X vividly even now.
= He sang a beautiful song for me on our wedding night,
and this song I remember vividly even now.
= He sang a beautiful song for me on our wedding night,
and I remember this song vividly even now.
= 「 彼は、結婚式の夜に、私のために、すてきな歌を歌ってくれた、
  そして、私は、今でもこの歌を、はっきりと覚えています 」
上記 〔 A 〕 ( a )  ( b )  の2つの条件の内、注意するべきなのは、( b )  の方です。すなわち、this ( / the )  を使って書き直せるためには、次の2つの条件いずれかひとつを満たしていなければならないからです。
1) ( S5 ) に見られるように、「 」 ( カンマ ) の左辺の 「 内容全体 」 が、「  this advice  」 の 「 具体的内容 」 に該当している。
2) ( S6 ) に見られるように、「 」 ( カンマ ) の左辺の中に、「 this song 」 とイコールになる 「 名詞 」 がもうひとつ存在する。
ところが、( S4 ) ( すなわち本文 ) の場合、次のことが言えます。
1) 」 ( カンマ ) の左辺全体が、「 this balcony 」 の 「 具体的内容 」 を表しているわけではない
2) 」 ( カンマ ) の左辺の中に 「 this balcony 」 に該当する 「 名詞 」 が存在しない
よって、本文は、確かに 〔 A 〕 ( a ) の条件を満たしてはいますが、〔 A 〕 ( b ) の条件を満たしてはいません。従って、「 関係形容詞 / which 」 を用いることは、できません。すなわち、「 本題 」 の解答は、whose 以外にない!
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